目次 鉄板の差し入れ いい香りのするジェラート 「食べられるモノはすべてジェラートにします」 素材のポテンシャルを引き出す甘さの微調整 現地…
“健幸”への想いが最初の一歩
「“良薬は口に苦し”とよく言いますが、ここではおいしいものを食べて “健幸(けんこう)”をお届けできたら一番いいなぁと思っているんです。“健幸”とは、健康でいることの幸せ」と話すのは、「タンタンヨーグルト工房」で手作りヨーグルトの製造と販売を行うオーナー・大上順市さん。店名の由来は、100年ほど前に発刊されたベルギーの漫画『タンタンの冒険』。時代を越えて世界中で愛される存在になりたいという願いがこめられています。
大上さんがヨーグルト工房を立ち上げたきっかけは、自身の病気の経験から。「30代半ばのときに体調を崩したことがあって。病院のベッドで天井を眺めながら健康って大事やな。元気になったら『健康』がキーワードになる仕事がしたいと思ったんです」。
「身近な健康ってなんだろう」と考えたとき、頭に思い浮かんだのは母親が家族のために作っていた自家製ヨーグルト。「これだ!」と病院のベッドの上でひらめき、退院後に脱サラして有言実行。2014年6月にヨーグルト専門店をオープンさせました。
びよ~ん!新食感のヨーグルト
「タンタンヨーグルト工房」のヨーグルトをオノマトペで表すとしたら、“とろ~り”や“びよ~ん”といった言葉が当てはまります。スプーンですくうと、トルコアイスのように縦に伸びる、粘りのある食感が最大の特徴です。
タンタンヨーグルト工房の商品は、Lacycle mallでお買い求めになれます。
砂糖不使用とろ~りプレーンヨーグルト(5個入り)
ヨーグルトのレシピは大上さんが母親から受け継いだ秘密の製法。発酵に欠かせない「種菌」は母直伝のものを使用し、牛乳と優しく混ぜ合わせて発酵しています。新鮮な作りたてのヨーグルトを味わってもらうために、毎日工房で発酵。発酵完了後24時間以内にお客さんへ提供しているのもこだわりです。
「母のレシピ通りに作ったら、かなりとろみのある酸っぱさ控えめのヨーグルトが完成しました。この食感になる理由を聞く前に母が亡くなってしまったので、じつは僕も分からないままなんですよね。お客さんからは“ミルク感たっぷり”や“クリーミー”とよく言ってもらえます。ヨーグルト独特の酸味が苦手だったお子さんが、『タンタンのだったら食べられる!』とパクパク食べてくれたときは嬉しかったです」。
定番フレーバーは全5種類。プレーンは砂糖不使用で牛乳本来の風味をダイレクトに感じられます。そのほか、いちご、ブルーベリー、マンゴー、キウイのフレッシュな果実をソースと一緒にトッピングしたフルーツヨーグルトも人気です。
エシカル消費が鮮度のカギ
2024年、環境や社会、人に配慮されたサービスを意識して選択する「エシカル消費自主宣言」に手を挙げ、“徳島を食べよう 徳島で食べよう”をキャッチコピーに地産地消の商品づくりに努めています。
実際に、ヨーグルトの原料のうちほとんどを占める牛乳は徳島産を使用。大上さん曰く、仕入れている牛乳の牧場は気候が安定している阿讃山脈に多く、牛にとってストレスフリーに近い環境。のびのびと育つ自然環境がいいお乳につながるというわけです。また、県内の牧場であれば遠方から仕入れるよりも輸送の時間がぐっと短縮できるため、鮮度が高いうちにヨーグルトにできます。
地域や環境に配慮した取り組みは他にも。ヨーグルトのガラス容器をスモールサイズは20円、ラージサイズは40円で買い取りを行ったり、テイクアウト用の包装資材にはプラスチックの袋ではなく、紙製の専用ホルダーを採用したり。ヨーグルトづくりや販売の過程に、細やかな気配りが散りばめられています。
また、習慣的に食べてもらえるように、2016年からは定期宅配を始めました。現在では約80軒が利用。宅配をしていると、“健幸”を届けている実感がわくそう。「これからも毎日食べたくなるヨーグルトを作っていきたい」と前を見据える大上さん。
母が息子の健康を願う気持ちから生まれたヨーグルト。そのレシピは受け継がれ、 “健幸”への想いはバトンのように多くの人々に届いています。
タンタンヨーグルト工房
徳島市末広2-1-16
088-654-4221
https://tantan-yogurt.com/
タンタンヨーグルト工房の商品は、Lacycle mallでお買い求めになれます。
新食感 とろけるくちどけヨーグルト プレミアムセレクション5種
「健康と長寿」を願った瓶入りヨーグルトのセット。「美味しくてヘルシー」をコンセプトに、大切な人への贈り物にピッタリです。結婚記念日や誕生日など、思い出の日にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。