徳島生まれの「阿波しじら織」は、でこぼことした独特の縮みを持つ木綿の織物。肌触りはさらりとしていて、なんとも言えない風合いが魅力的です。特に阿波藍を使…
徳島生まれの「阿波しじら織」は、でこぼことした独特の縮みを持つ木綿の織物。肌触りはさらりとしていて、なんとも言えない風合いが魅力的です。特に阿波藍を使用したものは「阿波正藍しじら織」と呼ばれ、1978年には国の伝統的工芸品に選ばれました。第2回からは現代の暮らしに馴染む「阿波しじら織」の商品についてご紹介します。
第2回
軽くて涼しい「阿波しじら織」
100色以上の糸から生まれる
1897年(明治30年)に創業した長尾織布。糸の染色や整経、機織り、製品づくりまでの一貫した生産ラインで、阿波しじら織を中心にさまざまな綿織物を製造しています。
阿波しじら織の商品や、自社の藍染め工場で染められた藍染め製品など、長尾織布から生まれるアイテムは衣料品から和小物、インテリアまで総数200種以上。
“伝統工芸品”と聞けば、渋い色味のものばかりをイメージしてしまうかもしれませんが、織物は糸の種類と柄との組み合わせでいくとおりにもなるのも魅力。現代の暮らしになじむ、鮮やかなデザインもたくさんあるのです!
100色以上の糸を使い、200種以上の柄を生み出す長尾織布。
海外のデザイナーとのデザインの開発のほか、企業からの依頼を受けてのプロダクトづくりや、レーヨンなどのさまざまな素材の糸を使った新しい生地づくりにも挑戦しています。
そんな長尾織布から生まれた阿波しじら織を使った商品をいくつかご紹介していきます。
春夏にぴったりの甚平
蒸し蒸しとした汗ばむ季節にこそ「阿波しじら織」がぴったり。というのも、「阿波しじら織」ならではの「シボ」に秘密があります。この「シボ」と呼ばれるでこぼことした表面のおかげで生地が肌に触れる面が少なくなり、さらりとした着心地になるのです。
そんな「阿波しじら織」の特長を生かした甚平は、肌触りがよく、軽くて涼しいので、春から夏にかけて快適に過ごせる人気の一品。
小さな子どもや敏感肌の方にも安心な綿100%。吸湿性に富んでいるので、汗をかいても肌がべとつかない点も嬉しいポイント。
一枚あれば便利な風呂敷
衣服や瓶、箱など、どんな形のものでも自在に包んで運ぶことができる風呂敷。独特の風合いを持つ「阿波しじら織」なら、どこか上品な印象も与えてくれておすすめです。
結び方を工夫すれば、エコバッグ代わりにも。
一枚バッグに潜ませておけば、急な買い物にも対応できる優れものです。
ハンドメイドにもおすすめ
ハンドメイド好きにおすすめしたいのがハギレセット。
伝統工芸品になっているような生地を買うのは敷居が高く感じるかもしれませんが、ハギレなら気軽にチャレンジできますね。
ハギレと言っても約27×35センチの大きさがあるので、コースターやマスク、ポーチなど、アイデア次第でいろんなアイテムに変身できそう!
次回は「阿波しじら織」を使ったインテリアや日用品をご紹介します。
長尾織布合名会社
徳島県徳島市国府町和田189
tel. 088-642-1228
https://awa-shijira.com/
長尾織布の商品は、Lacycle mallでお買い求めになれます。
日本の蒸し暑い夏に最適な「阿波しじら織」で作ったかわいらしい「子供甚平」です。汗をかいても肌にべとつきません。選べる5柄でお祭りやお出かけ、普段着としても。プレゼントにも喜ばれています。
肌触りが良く軽くてサラっとした織物で、和風の上品な風呂敷を作りました。5柄からお選びいただけます。エコなライフスタイルに。和モダンで粋な風呂敷で、ギフトや和装に最適です。