徳島といえば、「阿波おどり」。毎年8月9日から始まる鳴門市の阿波おどりを皮切りに、徳島市では11~15日まで開催されます。開催期間中には国内外より10…
徳島といえば、「阿波おどり」。毎年8月9日から始まる鳴門市の阿波おどりを皮切りに、徳島市では11~15日まで開催されます。開催期間中には国内外より100万人を超える観光客が訪れるといわれている、日本を代表する盆踊りです。
本連載は、有名連のひとつ、「うずき連」の連員さん自らが執筆。日々の練習やオフシーズンの過ごし方、阿波おどりに対する思いなど、意外と知られていない活動の裏側も含めて惜しみなく語っていただきます。
【第2回前編】ただいま猛練習中!
今日から8月、いよいよ11日から始まる、夏本番の阿波おどりに向けて猛練習中のうずき連です。本番が迫る第2回前編では練習内容、後編ではこだわりの衣装について、副連長の大島一之と女子部長の平島春香がご案内します。
まずは練習について大島が紹介します。阿波おどり期間中にたくさんのお客様に“うずき連の踊り”を観ていただくため、一年の活動の9割を練習に費やしています。「手を挙げて足を運べば阿波おどり!」ですが、突き詰めると実に奥が深い!
うずき連が追及する、力強くてしなやかな踊りをマスターするため、男踊り、女踊りともにリズムやバランス、姿勢、肩や腰の入れ具合等の「基礎」を徹底的に練習します。
男女ともに特にこだわっているのが「前傾角度」。踊りの原点を「輪踊り」に求めていることから360度、どこから見ても美しく見えるよう、曲線や奥行き、立体感にこだわっています。
女踊りの前傾角度は、通常の踊りでは30度、特定の演出時には45度などと数値化することで誰もが同じ姿勢になるようにわかりやすく統一。自主練もしやすくなります。
男踊りは、阿波おどり三大主流のひとつ、背筋をピンと伸ばしキレよく踊る『のんき調』に分類されますが、より前傾することで、懐の空間を自在に使って団扇をさばけるようにしています。前傾角度のほかには、足の運び方や指先、さらには目線!に至るまで神経を張り巡らせて徹底的に練習しているんですよ。
連員ひとりひとりが地道な練習を毎日積み重ねて個人の技術レベルを上げることが、うずき連全体の統一美に繋がると考えています。なんと、一人前の踊り子になるには10年かかると言われています。
明日の後編ではうずき連の衣装について、ご紹介します。お楽しみに!
<書き手 副連長:大島一之>
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うずき連
HP https://uzukiren.com/
Instagram @uzukiren
<出演スケジュール>(~11月まで)
★阿波おどり2024内のスケジュールはインスタグラムでご確認ください。
8月17日(土)・9月23日(月)・10月27日(日)/阿波おどり会館(徳島市)
9月8日(日)・10月20日(日)/tonaru SETO(鳴門市)
10月5日(土)/刑務所矯正展 at あすたむらんど(板野町)