うずき連の構成・演出の考え方は、ずばり、「シンプルであること」。
ややゆったりとした「粋調(すいちょう)」のお囃子と、ひたすらに練習を重ねたうずき連の踊り自体を観てもらいたい! との思いから、奇をてらった動きや過度な演出は極力控え、鳴り物も創作曲などは使用せず、「ぞめき」をメインとしています。
構成・演出がシンプルであるがゆえに、踊り子には一糸乱れぬ動きが要求されます。演出の順番や出演者(踊り子)の動き方、位置などを示した“構成表”を男女のリーダーが作成し、出演者と共有し、周知徹底を図っています。


▲構成表。出演者の位置、動き、演出の形などが描かれています。
また、演出のひとつひとつは、踊りのイメージから名前を付けています。約30年前の選抜阿波おどりで初披露した女踊り3人がスローモーションで踊る「雅」や、半円形でつぼみから花が開いていく様子を表した「花」、ミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』をモチーフに作った男女の塊が交互に踊りながら広がる「ウエストサイド」、男女が対になって交差しながら動く「銀河」など、多数の演出を受け継ぎ、長年愛用しています。踊り子も鳴り物もこの演出の名前を聞くだけで、踊ることも演奏することもできます。

▲女踊り3人だけで踊るスローテンポな「雅」。

▲大勢の女踊りで花のつぼみから開花までを表現した「花」。

▲躍動感溢れる演出を意識した「ウエストサイド」。
女踊りと男踊りの2パートでシンプルな演出とオーソドックスな鳴り物は一見地味に思われるかもしれませんが、阿波おどりが本来もつ美しさや魅力を表現できる最良の手法であると信じています。
私は、社会人になってからうずき連に入連し今年で25年を迎えます。職場の先輩に誘われてなんとなく始めた阿波おどりですが、デビューの夏に大観衆の視線を浴びながら踊った桟敷での高揚感が今でも忘れられません。徳島で生まれ、徳島で育ち、徳島の伝統文化である阿波おどりを趣味とする、こんなにやりがいのあることはないと思い、続けてきました。

▲うずき連らしく、また美しく踊るためには日々練習です!

▲私も昨年から踊りだけでなく、鳴り物(笛)の練習を始めました。
結成から67年間、先輩たちが築いてきたうずき連の伝統を次世代へ受け継いでいくことはもちろん、徳島の阿波おどりをもっと盛り上げていけるよう今後も精力的に活動していきたいと思っています。

▲今年の新年会。今年も楽しく踊りましょうと誓い合いました。
うずき連は一年中どこかで踊っていますし、5月は「2025大阪・関西万博」でも踊る予定です。SNSなどでうずき連のスケジュールをチェックしていただき、ぜひ生の踊りを観に来てください。鳴り物のリズムがあなたの心と体を震わせます。一年間、ありがとうございました!

<書き手 連長:高瀬大輔>
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うずき連
HP https://uzukiren.com/
Instagram @uzukiren
<出演スケジュール>(~4月まで)
★最新スケジュールは随時インスタグラムでご確認ください。
2月12日(水)/ひょっとこ連合同練習(徳島市/東部防災館おきのすインドアパーク)
3月12日(水)/阿波おどり会館(徳島市)
3月23日(日)/tonaru SETO(鳴門市)
4月27日(日)/徳島城阿波おどり(徳島市)