山神果樹薬草園

山神果樹薬草園
徳島県でただひとつの村、名東郡佐那河内村にある山神果樹薬草園。和柑橘の栽培や有用性を研究しながら、精油や飲料・食品、酒類の製造をしています。「担い手不足で収穫できない」「規格外で出荷できない」などの理由で活用されていない柚子をはじめとする和柑橘を集め、精油や飲料・食品など価値あるものに生まれ変わらせてすべて使いきる。その収益を農家に還元することで、里山を元気にすることも目指しています。

和柑橘を最後まで食べきる・飲みきる・使いきる

山神果樹薬草園は、和柑橘を丸ごと「食べきる・飲みきる・使いきる」取り組みを進めています。独自の丸ごと皮削り🄬製法で、まず外皮を削って精油を抽出し、その後、外皮が削られた果実を押しつぶして果汁を搾汁。搾汁後に残った果実も無駄にしていません。自分たちで発酵・蒸留してスピリッツにし、これを原酒にしてリキュールをつくっています。ほかにも、コーディアル(シロップ)やジャムの原料にもしています。最終的に残ったものは有機堆肥に。その有機堆肥を土に還し、また果実を育てる。この循環を継続していきたいと考えています。
山神果樹薬草園独自の「丸ごと皮削り🄬製法」は、日本ではほとんどみかけない製法です。金属製の爪で柑橘の外皮だけを強く掻き取りながら、表面のボコボコとした油胞をつぶして精油を搾ります。変質の原因となる果汁との接触がないため香りがフレッシュで、しかも長く香るのが特長です。精油を採った後に搾る果汁も、外皮由来の苦みやえぐみをほとんど含みません。すっきりした口当たりと、ろ過しないことで残る繊維質によって、濃厚なのどごしの果汁になります。
一般的に果汁を搾った後の果実(残渣)は、その大半が産業廃棄物になっています。しかし、果汁を搾った後の果実にも、柑橘の香味はたっぷり残っています。山神果樹薬草園では、果実を丸ごと最後まで使いきる方法を模索し、搾汁後の果実を大きな氷砂糖と漬け込んでコーディアル(シロップ)をつくりました。また、きび砂糖と酵母を加えて発酵させスピリッツにし、リキュールもつくっています。それでも残ってしまう残渣は、農園内のコンポストハウスでシイタケ廃菌床や竹パウダーとともに発酵させ、有機堆肥にしています。

人の和を深める場所に

山神果樹薬草は徳島県や佐那河内村をはじめとしたさまざまな人、団体、地域と結びつき、事業としての自立と地域の活性化を目指しています。ファクトリーショップやカフェの営業、オープンガーデンの実施を通して地域の方々との交流も広がっています。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
※ファクトリーショップ・カフェにお越しの際は、営業日・時間をご確認ください。

山神果樹薬草園商品一覧

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