オーバッシュカフェみわこのワンプレートごはん
[第3回]お正月疲れの胃腸にも優しい冬野菜ワンプレート

オーバッシュカフェみわこのワンプレートごはん [第3回]お正月疲れの胃腸にも優しい冬野菜ワンプレート

ご挨拶

昨年末、友達から「エスカルゴの美味しいお店でランチ忘年会をしよう」とお誘いがあり、生まれて初めてエスカルゴを食べる機会がありました。テレビなどで見たことがあるあの穴あきのテラコッタの器にエスカルゴが6つ入って、くつくつこんがりと焼き上がって湯気を立てながら卓に到着。ほどよいコリコリ感、香り高いオリーブオイルとパセリの旨みが噛み締めるほどにジュワッと広がって、バゲットにとてもよく合っておいしかったです。昨年末はコロナ禍ぶりに仲間たちと幾つか忘年会を開き、1年を振り返りながら食事を共にする機会がありました。仲間と食べるとなんでもおいしくとても楽しかったので、1月2月、新年会もたくさん開きたいものです。

「オーバッシュカフェみわこのワンプレートごはん」は簡単調理3品で作ったワンプレートがテーマです。

まず、ラシクルモールの中からその季節に食べたいメインをひとつチョイス。徳島の季節の食材と組み合わせながら作ります。3つのお料理は、作り置きをして常備菜としても使えるレシピです。ぜひこの季節の献立にお役立て下さいね。


お料理 

[メインのおかず]冬野菜とイカの蒸しびたし

[ごはん]鯛味噌の焼きおにぎり

[副菜]いちごと春菊の白あえ風


材料

【ラシクルモールからのお取り寄せ】

鳴門海峡 海の幸セット

阿波炙り鱧ぽんず・鯛味噌ギフトセット(小)

徳島勝占いちご2パック箱入り

【スーパーで買ったもの】

野菜(白菜・蕪・大根・人参・ズッキーニ・カリフラワー・玉ねぎ・紫キャベツ・椎茸・里芋・蓮根・トマト・春菊・ねぎ)

※春菊・ねぎ以外のお野菜はお好みのものをお好きな量でOK

おむすび・マスカルポーネチーズ・絹豆腐・白ねりごま

お野菜は全て徳島県産のものを使用しました

基本調味料の記載は除いています(すべて2人前です)

※この連載は「常備菜」もテーマにしているので、基本2人前とし、常備菜としても楽しめるよう少し多めに仕上がる分量を紹介しています。


作り方

[メイン]【冬野菜とイカの蒸しびたし】

①鰹節をたっぷり使って、おすましより濃いお出汁を引いておきます。
少し塩辛いと感じる位に塩で味をつけたらタッパーに移します(400cc程度)。
②野菜をそれぞれ食べやすい大きさにカットして、セイロやフライパンで蒸していきます。
③蒸し上がった野菜を、出汁があたたかいうちに順に浸していきます。
④野菜を浸し終えたら、最後に冷凍のままのイカの干物を蒸して浸します。
⑤全て浸し終えたらタッパーに「落としラップ(※)」をして、1時間〜半日程度馴染ませて完成。食べる前にレンジでほんのり温めて、イカをキッチンハサミで食べやすいサイズにカットしてどうぞ。
※落とし蓋ならぬ「落としラップ」とは、タッパーで料理を保存するときに、ラップを食品にぴったり密着させて空気を抜いて保存すること。少ない液量でもてっぺんが乾かずに全体をしっとり保ったり、味を染み込みやすくしたりすることができるんです!
<冷蔵保存:約2日>


[ごはん]【鯛味噌の焼きおにぎり】

①おにぎりをやや固めに結んでおきます(今回は出来上がっている玄米おむすびを使用)。
②金網でころころ転がしながら焼き色をつけます。
③鯛味噌をお好みの量を上に塗ってさらに軽く炙ります。
④小口切りしたねぎをあしらって完成。
※多めに作って保存するときは、1個ずつラップに包んで冷凍して食べるタイミングで温めるとよいです。


[副菜]【いちごと春菊の白あえ風】

①絹豆腐1/4丁(75g)・白ねりごま(大さじ2)・マスカルポーネ(大さじ2)をフライパンに直接入れて、木べらでとんとん潰しながら加熱します。
②塩少々で味を整え、ふつふつ温まったらバットに取り出して冷蔵庫で粗熱を取ります。
③いちご(4粒)は食べやすい大きさにカット。春菊(200g)は塩茹でしたら冷水にさらして刻んで、水けを絞って醤油を数滴垂らして混ぜ合わせておきます。
④ ②の和え衣(3分の1)と合わせて、さっくりと和えて出来上がり。
※②の和え衣は作り置きしておくことができます。
<冷蔵保存:約3日>


いただきます 


ひとこと

<お料理のポイント>

お野菜をたっぷり食べたいお正月明けだけど、生野菜だと食べづらいですね。メインの蒸しびたしはお出汁を含ませて温かく仕上げるので、体を冷やさず量をたくさん食べることができます。醤油を使わず味付けして色鮮やかに仕上げました。お好みで美味しいオイル(ごま油やオリーブ油)を垂らして食べても。

焼きおにぎりはトースターや魚焼きグリルやバーナーで焼くこともできますが、今回は金網で焼いて油控えめに作ってみました。フライパンにごま油をひいてカリッと揚げ焼きにして、鯛味噌を塗って大きい海苔で包んで食べるのも美味。すだちの輪切りや柚皮、白ごまや一味などともとても相性がいいです。

白和えはすり鉢で潰さず小鍋で潰しながら火を入れることで、一般的な和え衣より簡単に作れて長持ちさせることができます。お野菜や果物と合わせると食材から水分が出てくるので、食べる直前に和えるようにしてください。今の季節ならキウイやみかんやりんごとも相性抜群○。ローストナッツを加えても。


<盛り付けポイント>

おにぎりとの高低差を考え、白和えは少しだけ高さが出るような小皿に盛り付けて、おにぎりは寝かせて味付け海苔を敷いて。カラフルなお野菜を汁けを落としながらお皿右半分にのびやかに盛り付けました。


今回のお皿

メルカリで買ったイギリス生まれのお皿

大きなお皿でいいのないかな?と検索していてメルカリで数年前に出会ったお皿です。藍を筆でびゅっとなぞったような柄がすてきで2枚で5,000円程度で購入しました。我が家に来てお皿さんの第2の人生が楽しく華やぎますように……なんだかいつもそんな気持ちで、メルカリ以外にも町中のリサイクルショップや上勝町のくるくるショップ(持ち込みは町民だけだけど持ち帰りは誰でもOK)なども時折チェックしては連れ帰っています。一期一会の出合いはなんだかちょっぴり癖になって、愛着も一層増すように思います。




杉みわこ/o-ba’sh cafe.店長

東船場の天然酵母パン“オーバッシュクラスト”の2号店“オーバッシュカフェ”で店長として働きながら、1日中食べることばかり考えている根っからの食いしん坊。徳島食材を中心に作る自宅での夕食+夫の定点撮影を投稿しているInstagramは、飾らない等身大な食卓が人気でフォロワー11万人超。いつも共に食卓を囲む夫である通称“めがねくん”は、みわこ父の営む自家焙煎珈琲専門店“可否庵”の焙煎士。



豊田商店の商品は、Lacycle mallでお買い求めになれます。

豊田商店

太平洋と瀬戸内海、ふたつの海流がぶつかり合う鳴門海峡は豊かな漁場。そんな鳴門海峡で穫れた新鮮な魚を使って、昔ながらのこだわりの製造方法で1枚1枚全て手作りで干物を作っています。鳴門海峡に渦巻く荒波にもまれ育った鮮度の高い魚を厳選し、新鮮な魚を見極め、仕入れることを大切にしています。


四季乃味の商品は、Lacycle mallでお買い求めになれます。

四季乃味

株式会社四季乃味は、徳島の素材を交えながら、1991年から茶碗蒸しの具材を得意とした食品製造工場を営んでおります。 近年では、OEMでの加工食品の製造、ブランディングも行っております。試行を繰り返し、納得頂ける商品へ仕上げ、購入するお客様と販売するお客様が寄り添える商品を製造しております。


いちご農家 西岡産業の商品は、Lacycle mallでお買い求めになれます。

いちご農家 西岡産業

甘いいちごが育ちやすい気候の、四国徳島の勝占東部地区でいちごを栽培しています。暑くなりすぎず、夜間の冷え込みが少ない私たちの地域は、甘いいちごを作る条件に恵まれた土地。さらに味や品質に厳しい食の玄人、大阪の仲買人さんからフィードバックを常に受け、味のよさを保ちつづけてきました。