一流の仕事から生まれる
特別な日にぴったりの洋菓子

一流の仕事から生まれる<br>特別な日にぴったりの洋菓子

ハレの日の洋菓子

徳島市の玄関口であるJR徳島駅から徒歩3分。観光やビジネスシーンにアクセス良好のホテル「アグネスホテル徳島」ですが、地元の人も訪れる場所となっているのは、館内にカフェと洋菓子店を併設しているから。

洋菓子店「アグネス・ペストリーブティック」は、「アグネスホテル徳島」の入り口を入ってすぐ。ホテルの上品な雰囲気もあいまって、落ち着いた特別感ある店内です。

▲ 「アグネス・ペストリーブティック」店内の様子。

美しいスイーツが並ぶショーケースはまるで宝石箱のよう。眺めているだけで、キュンと心が弾みます。

「アグネス・ペストリーブティック」の洋菓子は、言わば“ハレの日”の洋菓子。贈り物に、自分へのご褒美に、そんな特別な日におでかけしたい洋菓子店です。

▲ ショーケースに並ぶケーキ。選んでいる時間だけでも心が満たされます。

コンセプトは「パリ・東京と時差のないフランス菓子」。

2002年の開店以来、最新の技術やトレンドと触れ合える場所として、都会的で上品な洋菓子を提供し続けてきました。

「開店当時は、徳島ではあまり馴染みがなかったタイプの洋菓子だったので、なかなか受け入れられずに苦労した時期もありました」と話すのは、「アグネスホテル徳島」の代表であり、「アグネス・ペストリーブティック」を立ち上げた岡本真一郎さん。それも束の間、クチコミによりその美味しさと魅力が広まり、一躍、徳島の人気洋菓子店になりました。


徳島の素材や季節の果実を大切に

また、徳島で育まれた文化を大切にし、豊かな自然から生まれた季節の果実や食材を積極的に使用しているというのも「アグネス・ペストリーブティック」の洋菓子の魅力のひとつ。

たとえば、徳島県上勝町のみで栽培されるユズとダイダイの交配種「柚香(ゆこう)」や、全国的にも珍しい乳酸発酵茶「阿波番茶」などの、徳島ならではの果実や食材を取り入れた洋菓子が四季折々に登場します。

▲アグネスとゆかりの深い「岡田製糖所」の阿波和三盆糖を使用。

なかでも、欠かせないのが阿波和三盆糖です。

和三盆糖とは、「竹糖」と呼ばれるサトウキビを使った希少な砂糖のこと。徳島県と香川県の一部で栽培されている在来品種です。和菓子製造によく使用され、上品な甘さとコクのある豊かな風味が特徴です。

「徳島は海のものも山のものも豊富なんです。この食の豊かさを全国の方々に、もっと知ってもらえたら」。


生菓子のような焼菓子

県外の方への手土産や観光時のお土産としてもおすすめしたいのが、徳島の素材の魅力が詰まった「アグネスケーク」です。

▲ 左から「ケーク和三盆フリュイ」、「ケーク和三盆キャラメル」、「ケークピスターシュさくらももいちご」のアグネスケーク。

生菓子と焼菓子の中間の存在として誕生した「アグネスケーク」は、まるでショーケースに並んだスイーツのような美しさを持ち合わせながら、常温で持ち運び可能な焼菓子なのです。

一般的なパウンドケーキの型よりもひとまわり細い型で焼き上げていて、上品でスタイリッシュなフォルムが特徴。贅沢な味わいをひと口で堪能できるようにと考えられています。

その数なんと30種以上。季節ごとにラインナップを変えながら、常時約10種類が店頭やオンラインショップに並びます。

▲ 4センチ角と、通常のパウンドケーキ等よりも小ぶりなサイズ。

写真の「ケークピスターシュさくらももいちご」は、「さくらももいちご」のコンフィチュールを生地の中に絞って焼き上げています。さらに、表面には自家製セミドライの「さくらももいちご」をたっぷり飾り、どこを食べても「さくらももいちご」の爽やかな甘さが広がる一品。ピスタチオ風のチョコレートコーティングとの相性も抜群です。

また、さくらんぼ、いちじく、柚香などたくさんの自家製ドライフルーツが生地にも表面にも贅沢に使用された「ケーク和三盆フリュイ」。その名のとおり、阿波和三盆糖とその糖蜜を練り込んだリッチな一品です。

▲ アグネスケークを製造中。

なかでも、定番人気は「和三盆キャラメル」だそう。しっとりとした生地でコクがありながらも上品な甘さを実現しているのは阿波和三盆糖ならでは。糖蜜も加えることでさらに深い風味がアップ。仕上げにほんのり表面を焦がしてキャラメリゼしており、香ばしい甘さがアクセントになっています。


一層一層、見守りながら

ブライダルの引き出物にとの声がきっかけで生まれた「バウムクーヘン」は、国内外に誇れる品質、商品ストーリー、独自のこだわりを持つ徳島を代表する優れた商品が選ばれる“とくしま特選ブランド”にも認定されている一品。

昔ながらのしっかりと硬めの生地ではなく、しっとりとした口当たりの良いバウムクーヘンです。

▲ 箱のサイズは16センチ×16センチ。画像は「阿波和三盆糖バウムクーヘン」。ほか、「柚香(ゆこう)のバウムクーヘン」も。
▲ 画像は「阿波和三盆糖バウムクーヘン」のSサイズ(高さ約4センチ)。他、高さ約7センチのMサイズや、さらに大きなLサイズもあります。

「しっとり仕上げるために水分量が多くなるうえ、阿波和三盆糖を使った柔らかい生地なので、開発当時は、何度も崩れ落ちてしまったり、焼きすぎてしまったりと、なかなかうまくいきませんでした」。

バウムクーヘンを商品として仕上げるまで約半年、理想とする食感を目指して試行錯誤を繰り返しましたと話します。

▲ きれいな円柱形に仕上がるよう、一層ごとにさまざまな調整が必要。
▲ 気泡が弾けると生地が破れてしまうため、高温の生地を手で抑えて整えます。手を冷やすための氷水も必須。

焼き上がるまでおよそ1時間。
一層一層、生地の厚みを整えたり、気泡で生地が破れないようチェックしたり、回転速度や温度を変えたりと、気を抜く暇はありません。

▲ 焼き上げた後も生地の重みで形が変わるのを防ぐため、ラックの中でゆっくりと回転させながら熱を取り除くそうです。
▲ 最後に阿波和三盆糖蜜を加えたグレーズでコーティングして完成。

さらには、その日の温度や湿度に合わせて生地の水分量までも調節するそうです。細やかに手をかけて仕上げることで、いつもしっとりふんわりとしたアグネスならではのバウムクーヘンが出来上がります。


一流の仕事から生まれる

パティシエは毎年、最新の技術を学び、都会のトレンドを肌で感じるために、東京に行って研修を受けるのだそうです。「みんな刺激を受けて帰ってきます」と代表・岡本さん。こうして一層センスや腕を磨き、洋菓子を美しい装いに仕上げる巧みな技術を身につけ、ひとつひとつの工程に手間を惜しまず美味しさへの追求にも妥協しないパティシエたち。「もしここを卒業してどこで働いたとしても恥ずかしくないように、一から手づくりができるしっかりとした仕事をする職人を育てています」と岡本さんは話します。

▲ アグネスケーク「ケーク・エラブル」の仕上げの様子。焼き上げたあと、ひと晩寝かせるというひと手間がより一層美味しさを引き出しています。

宝石箱のようにきらきらと輝くショーケースの裏では、パティシエたちの一流の技術と細やかな仕事が光っていました。


アグネス・ペストリーブティック
徳島県徳島市寺島本町西1-28
tel. 088-677-3250
https://www.agnespastry.jp/



アグネス・ペストリーブティックの商品は、Lacycle mallでお買い求めになれます。

ケーク和三盆キャラメル

一口ですべての風味が味わえるようスリムに仕上げました。 徳島の名産品や季節の果実の風味豊かなコクとしっとりとした食感をお楽しみください。