温暖な気候と技術の集積で生まれた
春のごちそう、幻のフルーツトマト

温暖な気候と技術の集積で生まれた 春のごちそう、幻のフルーツトマト

農業立市・阿波市の特産品

讃岐山脈(阿讃山脈)と雄大な一級河川・吉野川に囲まれた徳島県阿波市は、徳島県下有数の農業地帯です。

そんな阿波市の特産品として認証されている30品のうちのひとつが、こちらのフルーツトマト「夢とまと」です。

▲ 「夢とまと」。大きさは直径4〜5センチほど。

先がツンと尖ってぷっくりとふくらんだ、まるでハートの形のようなかわいらしいフォルムが特徴。肉厚で食べ応えのある食感と、ジューシーな味わいが楽しめるフルーツトマトです。一般的なトマトは糖度5程度だと言われていますが、糖度8以上が「夢とまと」の基準。フルーツのような甘さのなかにもトマトらしい酸味もほのかに味わえて、何個でもパクパクと食べられちゃいます。

この「夢とまと」は、阿波市でトマト栽培を行う農業法人「アグリベスト」のブランドトマトです。アグリベストは、長年、農業・肥料事業に携わってきた大塚化学のグループ会社として2003年に設立。本社のある阿波市に4箇所の大きなハウス農場が点在しているほか、島根県の奥出雲高原にも大規模なトマト農場を持っていて、阿波市トップクラスの規模で農業ビジネスを展開しています。最新の栽培技術を駆使して高品質のフルーツトマトなどの作物の生産販売だけでなく、契約農家への技術指導なども行っています。


徹底管理された養液栽培で糖度アップ

ちなみに、フルーツトマトとはトマトの品種のことではないのだそう。“特別な栽培方法”により、高糖度になるように育てられたトマトのことなんです。

▲ 「夢とまと」のハウスの様子。土の畑ではなく、養液が循環するプラントの中で育てられています。

“特別な栽培方法”とは、水分量を制限して作物に適度なストレスを与えるというのが一般的。養液栽培で育てているアグリベストでは、トマトの成育状況や日射量によって、与える肥料や水の量を調整し、高糖度の甘いフルーツトマトになるように管理しています。

「9月ごろに苗を定植したあとは11月ごろまでのびのびと成長させるのが秘訣。葉がしっかりと延びて十分成長したところで、養液の濃度を上げてトマトに負荷をかけてあげるんです。昼夜の気温差も調整して、トマトが糖分をしっかり蓄えられる状態を整えています」と、生産部長の谷口浩之さんに教えていただきました。

▲ トマトが高糖度になる午前中のうちに収穫をします。

さて、トマトと言えば夏野菜のイメージですが、高糖度なフルーツトマトの旬は、じつは冬から春にかけて。「夢とまと」の収穫最盛期は12月〜5月です。

取材時の1月、「夢とまと」を栽培しているハウスにお邪魔させてもらって納得。ハウスの中は暖房を付けなくても薄着で居心地よく過ごせるくらいの気温です。これが夏になると、ハウス内はサウナ状態になることが想像できます。だからこそ外気温が下がる冬季がハウス栽培に適しているのだと知りました。

▲収穫前の「夢とまと」。

「養液栽培のメリットは土壌病害などの病気になりにくいこと。収穫が終われば、作物もプラントもすべて取り除き、ハウス全体を消毒するんです。もし何かの病原菌があったとしてもいったんクリアにできますし、連作障害を起こすこともありません」

こうした効率的な栽培システムを確立することで、美味しくて安心安全な高糖度トマト「夢とまと」が生まれました。


糖度は自動でチェック

高糖度になるよう育てているといっても、「本当に甘いの?」と疑う人もいるかもしれませんが、そこはご安心を。収穫されたトマトはすべて「非破壊検査装置」と呼ばれる機械にかけられ、センサーで瞬時に糖度を測定されているのです。

▲ 直営農場や契約農家から運ばれてきたトマトたち。一列に並んで糖度計測機へ入っていきます。
▲ 糖度ごとに自動で振り分けられ、コロコロと転がっていく「夢とまと」。

糖度8以上が「夢とまと」として選別されていきます。

▲ パック詰めをされて、スーパーマーケットへと並びます。

市場に出回るのは12月下旬から6月頃にかけてのみ。「ラシクルモール」では毎年発売を待っているリピーターも多い人気商品です。県内外のスーパーマーケットにも並んでいますので、見かけたらぜひ一度ご賞味ください。

アグリベストの商品は、Lacycle mallでお買い求めになれます。
夢とまと フルーツトマト600g箱


夢とまと100パーセントの超濃厚ジュース

そんな「夢とまと」をまるごと使ったジュースも登場しています。

▲ 夢とまとジュース「AGRI ROSSO」。一本あたり内容量90ミリリットルで飲みやすい。

「夢とまとジュース AGRI ROSSO(アグリロッソ)」は、「夢とまと」のみを使用した保存料不使用の超濃厚なトマトジュースです。

リッチな味わいはもちろんのこと、コクのある甘みと程よい酸味を持ちあわせたバランスの良いトマトジュースなので、ソースとして使用するのもおすすめだそう。

▲ トマトジュースを使った、トマトのチキン煮込み。

アグリベストの公式ホームページに掲載されている節約アドバイザー・武田真由美さん考案の「夢とまとジュース活用レシピ」を見ながら、チキンのトマト煮込みをつくってみました。

鶏もも肉1枚(2人分)に対して、夢とまとジュース1本を使い切れるので、手軽に作りやすい印象です。しかも通常のトマトソースよりも甘みが濃く、お子様でも食べやすい味わいに仕上がるのでおすすめです!


夢とまとの甘みが凝縮されたジャム

「夢とまとジャム アグリロッソジャム」は、「夢とまと」とてんさい糖のみでシンプルに仕上げたジャム。

▲ トマトジャム「アグリロッソジャム」。

あまり見かけないフルーツトマトを使ったジャムですが、まろやかなコクのある甘みが増していて、食べ飽きないヘルシーな味わいでハマりそう!

▲ ギフトにも喜ばれそう。

阿波市の恵まれた風土と技術革新が生んだ「夢とまと」。6月までの期間限定でしか味わえないプレミアムなフルーツトマトです。そのおいしさを丸ごと閉じ込めたジュースとジャムとともに、ご自宅用に、贈り物に、ぜひいかがでしょう。


アグリベスト
阿波市市場町香美西原25
tel.0883-36-6201
http://www.agribest.jp/



アグリベストの商品は、Lacycle mallでお買い求めになれます。

夢とまとジュース&ジャム

糖度8度以上のフルーツトマト「夢とまと」を贅沢に使用したトマトジュース3本とジャム3本のセットです。